2021年にNetflixで独占配信され大ヒットとなった韓国ドラマ「ヴィンチェンツォ」。
このドラマ、本当に面白すぎるんです!マフィアが主役のドラマと聞いて、観るのを控えていたのですが、グロいシーンは少しだけなので、かなり楽しめると思います。
まずはドラマの登場人物をチェックしていきましょう!
ヴィンチェンツォとは(韓国ドラマNetflix)
「ヴィンチェンツォ」とは、韓国の有料チャンネルtvNで2021年に放送された韓国ドラマで、韓国の放送と同じ日に世界で同日配信され、大変話題になったドラマです。
ドラマの基本情報や、キャスト、韓国での視聴率などは別記事でまとめていますので、こちらをまずはご覧ください。
では、本題の感想を書いていきます!
ヴィンチェンツォはグロいけど面白すぎる
「ヴィンチェンツォ」はイタリアンマフィアのやり方で報復するドラマなので、全20話のストーリーのうち第16話の冒頭と最終話にグロいシーンがあります。
私は痛いシーンなどを観ると体が痛くなる体質でして、ノワール映画やゾンビ映画などは基本観ないようにしています。なので、ヴィンチェンツォも最初は視聴を避けてました。
でも、ネットニュースなどで、「ヴィンチェンツォ」があまりにも面白いと書かれているのをたびたび目にしたので視聴してみたんですよね。
そしたら、設定やストーリー展開が最高なのはもちろん、笑えるシーンがたくさん用意されたすごいドラマで、どんどん沼にハマってしまったんです。(16話以降はすぐに目を塞げるようにクッションは常時スタンバイしていましたが笑)
面白すぎるヴィンチェンツォ:ドラクロワの名画までパロディに!
面白さが確信に変わったきっかけは、クムガプラザのメンバーが立退させるためにやってきたヤクザたちと戦うシーンでした。
有名なドラクロワの絵画「民衆を導く自由の女神」をパロディにしてしまうセンスが素敵すぎて、これは普通のドラマとは違う!とわかったんです。
鳩の覆面を被ってライブ配信したり、クムガプラザの面々の過去が明かされた時の「なんでもアリ」な展開も突き抜けてて最高におもしろく(でも伏線はちゃんと用意してあって行き当たりばったりではない!))、
これでもか、これでもかと畳み掛けてくるような笑いにただただ圧倒され、ものすごく楽しませてもらいました。
16話以降のグロいシーンも、主人公たちの置かれた立場を考えたら理解できるというか、必要性を感じたので嫌悪感はなかったです。
ノワール映画などが苦手な人も、ヴィンチェンツォというダークヒーローには共感できるのではないでしょうか。
面白すぎるヴィンチェンツォ:ソン・ジュンギの演技力
それと、全然期待してなかったのだけど、
ソン・ジュンギさんのコメディアンっぷりも意外で面白すぎました!
最初はイヤイヤやってる割に、ノリノリでハニートラップを仕掛けたり、写真撮影に応じたりする姿が最高すぎました。
それと忘れてならないのが、ソン・ジュンギさんのアクションシーン。顔で判断しちゃいけないのですが、こんな女性っぽい顔の人がなんでこんなに動けちゃうの?というギャップに驚かされたんです。きっと脱いだらムキムキなのでしょうなあ。
それと、インザーギとの相性も最高すぎた。
"인자기 그런 비둘기 아니에요."
마피아와 비둘기의 진한 우정을 담은 감동 실화
금가어워드 수상작 '인자기', 언젠가는 대개봉.#연기파비둘기인자기 #빈센조 #Vincenzo #인자기 #송중기 #SongJoongKi #넷플릭스 #Netflix pic.twitter.com/4DkoTXFqls
— Netflix Korea|넷플릭스 코리아 (@NetflixKR) April 19, 2021
ソン・ジュンギさんからは、ドラマのクオリティーを上げるために、できることはなんでもします!って意気込みが伝わってきます。
また、かなりサービス精神旺盛な方なんじゃないかなと、「ヴィンチェンツォ」を通して感じまして、好きな俳優さんのひとりとなりました。
面白すぎるヴィンチェンツォ:どんどん美しさが増すチョン・ヨビン
また、父の復讐のためヴィンチェンツォと組んだホン・チャヨンを演じたチョン・ヨビンさんも素敵でしたね。
チョン・ヨビンさん演じるホン・チャヨンは、韓流ドラマに多い正統派ヒロインとは違い、清濁併せ呑む覚悟で戦いや汚れ仕事に挑む姿がとてもリアルで共感しやすかったです。
ニューヒロイン像の誕生だと思いました。
悪も辞さない覚悟で望まないと戦える相手ではないのだけれど、完全に割り切れずに葛藤する姿も自然で、この演技力はすごいなあと、ただただ感動。
そして、チャヨンが回を重ねるごとに美しくなっていく姿から、ヴィンチェンツォと心を通わせあっていくのがじわじわ伝わってくるのも素晴らしかったです。
最終回は泣けた。
この役、チョン・ヨビンさんだからこなせたんだろうなあとも思います。
ヴィンチェンツォはグロくてもなぜ面白いのか?
なぜ「ヴィンチェンツォ」視聴してから随分経ってこんな記事を書いているかと言いますと、数日前にあることに気づいたからなんです。
私は、冒頭でも言った通り暴力的なシーンなどを観ると身体中が痛くなる体質で、基本的にノワール映画やゾンビ映画などは観ません。でも、実は「イカゲーム」と「ヴィンチェンツォ」は楽しく視聴できているんです。(痛いシーンはクッションで目を多いますが(笑))
それに対し、「マイネーム:偽りと復讐」や「今、私たちの学校は…」は、世間の評価に反して私はあまり楽しめなかったのです。
「マイネーム:偽りと復讐」はなんとか頑張って最初から最後まで視聴したのですが、「今、私たちの学校は…」に関しては最初と終盤だけ観ただけで終わってしまいました。
好きな女優さんが出ているので、なんとか頑張れた感じでした。
ヴィンチェンツォがグロくても観てしまう理由
この4作品は全てグロい内容なのに、この違いはなんなんだろう?とずっと考えてもわからなかったんですよね。
どの作品も独自のアイディアが豊富で作り込まれていてすごいのはわかるので、ただ「面白い」「面白くない」では片付けれない何かがずっと燻っていました。
「マイネーム:偽りと復讐」に関しては、父親の復讐という大義名分があるけど、むやみやたらに人を傷つけている感じがして、理由のない暴力を受け付けることができないから、暴力シーンがただの苦痛でしかなかったのだと結論づけることにしました。
すると、「今、私たちの学校は…」を観て、感想を書いている時に、当たり前なのにわかってなかったことに気づけたんです。
それは、キャストたちの演技力。
これによって、最後まで観てしまう作品になるかどうかが変わるというとっても単純な理由に気付かされたのです。
「今、私たちの学校は…」のキャストは演技の経験が浅い方が多く、次世代スターを集めた良作との評価が高いことは認めます。でも、私は主人公の演技力が足りなくて残念だなという感想を持ってしまいました。
主人公の表情がかたくて彼女に感情をのせれなかったので、たとえばお父さんが死ぬというシーンに逆にしらけてしまったんです。(私にとってはハン・ソヒさんも表情がわかりにくい女優さん。)
作品を楽しめない理由に気づけた時、「イカゲーム」と「ヴィンチェンツォ」がグロい内容でも最後まで面白く観れてしまったのは、出演者全員の演技が上手かったからなんだ!と腑に落とすことができたんですね。
特に「ヴィンチェンツォ」は脇役たちのキャラ設定がしっかりしてて、キャストたちも実力派ぞろいだったので、どのシーンにもはずれがなく、最初から最後までずーっと楽しめました。
登場人物たちに共感し、自分も感情を動かすことができれば、痛いシーンが多少あろうと作品を楽しめるものらしいです。
最後に
「ヴィンチェンツォ」は観てて体の節々が痛くなりましたが笑、その痛みを忘れるほどに笑い・泣きさせてもらい、こんなに面白いドラマは他にないんじゃないかと思うほど好きな作品です。
こんなに楽しませてくれた、「ヴィンチェンツォ」キャストとスタッフ全員に心からありがとうと言いたいです。
主演のソン・ジュンギさんは2022年にドラマ「財閥家の末息子(原題)」主演が決まっています。これは、財閥家に滅私奉公していたのに、都合よく殺された男が、財閥家の末息子として生まれ変わり、復習を果たしていくという原作が小説のお話だそうです。
そして、チョン・ヨビンさんは2022年配信のNetflixオリジナルドラマ「グリッチ〜青い閃光の記憶〜」に主演でキャスティングされています。こちらは、青い光と共に消えた彼氏を探すために、UFO同好会の人々にコンタクトする女性の物語。これまたSFチックで面白そう。
お二人の今後の活躍に期待!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。